1988年2月10日

ファミコンカセット・ドラゴンクエスト3販売日。

その日に起こった出来事は
日本全国で社会現象を巻き起こす

一大事となった…

学校や会社を休んで
徹夜で家電量販店に並ぶ

その行列は1万人以上…

列の長さは2kmにも及んだ…

と言われている…。

ドラクエ3を買いに行って
補導された小中学生が全国で400人近くいたそうだ…

そして「ドラクエ狩り」と称して
怖い兄ちゃんたちにドラクエ3を強奪される小中学生も…

さらには、クソゲーと抱き合わせで
ドラクエ3を販売する悪徳業者も…

まさに「そして伝説へ」的なことが起こっていた。

・・・

・・

こんばんは、

レトロゲーム記事作成部のサトコです!

ゲーム歴30年以上の主婦です。

生粋のゲームヲタ女子だった私が

今日、お話しするのは、

ドラゴンクエスト3の発売日に

予約していたゲームソフトを取りに行って

とんでもないことに巻き込まれた話

ウチの母ちゃんが豹変した話

をしていきたいと思います。

この話を聞いて

「あ、それ私と同じだー!」って思った人

先に謝っておきます。

実はその原因を作ったのは私かもしれません・・・

「ごめんなさい」

って急に謝られても

かなり意味わからんと思いますが

あとで繋がってきます。

ということで

予約していたドラゴンクエスト3を取りに行って

どんなことに巻き込まれたのか!?

書いていきたいと思います!

みんなドラクエ3を予約した!

小学生のころ、

「ドラゴンクエスト3」が発売されると発表され、

ファミコン好きの友達たちの間で

ちょっとした話題になりました。

しかし私は、ドラクエ自体をそんなにやったことがなく

(兄がやっているのを見ていたくらい)、

1・2も未プレイだったほどでした。

が、いつもファミコンを一緒にやっていた男の子が

「サトコちゃんもやるよね?ドラクエ3」

と言われ、思わず

「うん」

と答えてしまい、

買うことが決定してしまいました。

しかしそんなとき、

一人の(自称)情報通の男子が

「ドラクエ3は予約しないと買えないんだぜ!」

とドヤ顔で言っているのを聞き、

親に頼んで

近くにあるデパートのおもちゃ売り場で

ドラクエ3の予約をしました。

そのお金は私のお年玉から出すことになりました。

定価¥5900です。

小学生の私にとってそれはとんでもない金額でした。

大好きなうまい棒(めんたい味)を

590本も買えるお金です!

(当時の地元の駄菓子屋で)

それでも発売日が楽しみで仕方なくなりました。

そしていよいよ発売日、

一体そこで何が起こったのか!?

親の運転でデパートに向かい

かなり胸を躍らせながら私は母の手を引き

おもちゃ売り場へと急ぎました。

すごい混雑!

みんなドラゴンクエスト3を買いに来てるんだ!

すごい!大人気だよ!

私のドラゴンクエスト3!

と思いながら、

売り場の人に予約票を渡し、

受け渡し口の前で待っていると、

店員さんが「予約分」と書かれた箱から

私の名前を探し始めました。

「あ~ついにドラゴンクエスト3が手に入る!」

勝手にニンマリしちゃうほど、

ウキウキしながらドラクエ3が手元に届くのを

今か今かと、待っていました。

が、しばらくして

聞こえてきたのは店員さんの

「あれ?」という声。

どうしたのかと思いよく見てみると

店員さんの手には、

ドラゴンクエスト3のソフトはなく

さっき店員さんに渡した予約票と

控えの伝票と紙切れ2枚・・・

他の予約されたソフトを

よく見るとソフトは控え伝票でくるんで

輪ゴムで止めて保管されている。

子供ながらに

「ああ、私の分のソフトがない・・・他の人に間違えて売っちゃったんだ」

と直感しました。

すると店員さんが

「すみません、ちょっと・・見当たらなくて入荷漏れした可能性が・・・」

と言い訳を始め、あげく

「また数日後に入荷しますのでちょっと待って・・・」

と言われた瞬間、

「うそつけ!私のドラゴンクエスト3、他の人に売ったんでしょ!」

と言いたかったけど、

  • 今日、ドラゴンクエスト3を持って帰ることができない!
  • 私の予約したハズのドラゴンクエスト3がない!

という怒りの波より、

悲しみの波が先を越してしまい

涙が両目から溢れて

とうとう号泣してしまいました。

どうなる!?ドラクエ3はゲットできないのか!?

すると近くにいた母が

「ありませんじゃないでしょ。こっちは予約してんのよ」

と穏やかに言うと

店員さんが

「いや、でもないもんはないんで。今日の店舗販売分も完売してしまって・・・」

とヘラヘラ笑いながら答えたその瞬間、

「ふざけんな!」

と母の怒鳴り声が響きました。

私も驚きで涙がピタっと止まりました。

そして、慌てて母を見ると

母は鬼のような形相で店員を見つめ、

「こっちは予約して取りに来てんのよ。それがありませんってどういうこと!?」

と、今まで私が見たことがない母の姿が・・・

「いや・・すみません・・その・・手違いで・・」

と店員が謝り始めました。

しかし最初の態度に納得できなかった母は

「手違いじゃないのよ!どうにかしなさい!」

そしてトドメに

(画像はイメージです)

とさらに店員に詰め寄ると、

たぶん上司であろう人が飛んできて、

一通りの事情を把握すると、

上司の人は予約箱から

他の予約分のドラゴンクエスト3

一つを手に取ると

「じゃあこれで」

とソフトを渡してきました。

母も納得し、ソフトを受け取ると私に向かって

「良かったわね~ほら」

とソフトを渡してくれました・・・・

ウチの母ちゃん、

怒るとマジで怖いんだ・・・・

ってことと

『私の代わりにソフトが無くなった、その予約の人はどうするんだろう・・・』

と心の中では思ったけど、

なにはともあれ

ソフトを手に入れる目的を果たすことができたので

よかったです。

  • ドラクエ3が手に入らないという悲しみ
  • 母の激怒!その豹変っぷり
  • ドラクエ3をゲットした喜び

一度に色んな気分を味わった私は

なんともいえない気持ちで家路につきながら、

私に予約分を渡された人はどうなったのか・・・

考えました。

1988年2月10日

私にとって一生、忘れることのできない
1日となりました。

全ては店員さんが悪いのですが、

もし予約日に予約していたのに

ドラゴンクエスト3が買えなかった人・・・

それは私のせいかもしれません。

ごめんなさい

というお話でした。

何はともあれ、販売日に

ドラクエ3を楽しんだ、私であった。

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