前回からの続き
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派遣会社の仕事に生きがいを見出し
この会社で出世して
給料アップして金持ちになってやる!
という野望を抱き
一心不乱に働きまくっていた
レトロゲームマニアじゃない頃のカワノ。
さらにこの頃、
仕事を通じて知り合った女性と結婚し、
子供もできました。
ポンコツ時代のカワノと比べると
やりがいある仕事を見つけて結婚もして子供も生まれ
自分に自信が持てるようになっただけで
なんだか僕の人生は180度変わった。
全てが上手くいっているようにも思えました。
しかし、
人生というのは難しいもので
最初はあんなに楽しかった人材派遣の仕事なのに
3年、4年と経過して
新人から中堅社員と立場が変わり
仕事がマンネリ化してくると・・・
僕の心の奥底に眠るポンコツ魂が
仕事に対する不満をつぶやきはじめるのでした。
俺こんなに頑張っているのに
- 「なぜ、給料が上がらないのだ」
- 「どうせ、給料が変わらないなら頑張る意味ないじゃん」
- 「一応、土日休みだけど、仕事の電話ガンガン鳴るから休めないやん」
- 「ってか、休日の方がトラブル多くて、会社行くこと多いんだけど!」
- 「ウチの会社、なんでボーナスゼロやねん!?」
- 「俺、いつもみんなが嫌がる仕事、回されてくるやん」
いつの間にか
会社に対する不平不満ばかり。
こんなに頑張っているのに
給料が18万円…
え!
入社してから
メチャクチャ会社のために尽くしてきたのに!
2万円しか給料が上がっていない!
そんなもんなの!?
僕は憤りを感じずにいられませんでした。
そして気になったので
周りの友人に聞いてみました。
「さすがにその仕事量で、その給料は、おかしいな…」
ということで
ドンドン会社に対する不信感。
不満が募っていくのでした。
人情では食っていけないのです!
不満がピークに達した僕は
自分の事を
社員に引き上げてくれた上司(恩人)に
思い切って聞いてみました。
「Sさん、僕の給料ってこれ以上、上がらないんですか?」
すると、Sさんも
「いや、カワノくん、僕もこの会社、今年で8年目やねんけど、まだ給料、手取りで22万円ぐらいやで」
「うちの社長、メッチャクチャ、ケチやから給料なかなか上がらんで」
と言われました…
・・・
・・
・
「ま、マジかよ…」
僕は愕然としました。
毎日、毎日、派遣会社の嫌な電話を浴び続け・・・
- 「今日、休みたいんですけど・・・」
- 「仕事、辞めたいんですけど・・・」
- 「〇〇くん、来てないけど、どーなってるの?」
- 「お前、派遣のスタッフが抜けた分、誰が埋めるねん」
などなど
胃がキリキリ痛くなるようなストレスを喰らいながら
この先も安月給とか・・・
モチベが全く湧かなくなりました。
当時の僕は、喫煙者だったんですが
ストレスで1日、60本とかタバコを吸ってました。
電話が鳴ったら、タバコ吸う。
電話切って、またイライラしてるからタバコ吸う。
ほぼ、永久機関でした。
マジで身体に良くなかった・・。
派遣の仕事って
どれだけ自分で色んなことを計算して
段取りを組んで、効率良く仕事をしても
一人のスタッフが
「休みたいんですけど〜〜」
って言い出すと
全てが台無しになる。
そっから嫌な電話ラッシュ。
取引先に謝る電話して
そっから代わりに行けそうな人がいないか探して
時間が経てば、取引先から電話が鳴って
「現場に人おらんぞ!どーすんねん!」
「とりあえず、お前が来い!お前が来て働け!」
「われ、なめとんのか…」
とか言われるのです。
マジで大袈裟じゃなく、
今は、どうか知らんけど、当時はそれぐらい言われるのが普通でした。
僕は、テレビとかドラマだけの話と思ってましたが…
電話なのに
ペコペコ頭を下げて謝るサラリーマン。
そんなやつ、おらんやろー
と思ってましたが
いつの間にか自分が電話越しにペコペコ頭を下げてました・・・。
車の窓に映る自分を見て
「俺、何やってんだ・・・」
虚無になることもしばしば。。。
派遣会社の担当という仕事…
洒落にならないくらい
精神的にキツい仕事でした。
たけしの挑戦状並みに理不尽だらけです。
僕の後にも何人か
新入社員は入ってきていたのですが
みんな、この
嫌な電話ストレスによって
耐え切れず辞めました。
僕自身、最初は
「勘違いパワー」によって
この精神的労働の辛さを
乗り越えることが出来ましたが
給料が上がらないと聞いてからは、
「ここで働き続けても、給料上がらない」
「毎日の嫌な電話ストレス」
「365日、24時間、安心できない!」
いっその事、転職するか…
なんてことも考えるようになりました。
が
根っこの部分がポンコツ人間のカワノは
転職とか、怖いなー、面倒臭いなー
と、ビビって行動しないまま・・・
その後も
奇跡が起こって給料上がらないかなーとか。
宝くじ当たらないかなーとか言いながら
完全に惰性で派遣会社の仕事を続けていたのでした。
サラリーマンとしての葛藤
毎朝、月曜日〜金曜日まで
7:30に起きて会社に行かなきゃいけない…
出勤時間って車が混むんだよなー
なんで、みんな9時出社とかにするの?
10時出社とかにしたら渋滞回避できるのに!
土日も休めたもんじゃない。
むしろ、土日の方がトラブル多くて週7で会社に行ってるわ!
365日、24時間、油断ができない。
ブツブツ文句を言いながら
毎日、会社に行く。
今日も何も変わらず、嫌な電話が鳴る…
- 出社と仕事に対するストレス
- 自分のミスじゃない理不尽に怒られるストレス
- 取引先との人間関係ストレス
- 定時になっても絶対に帰ることができないストレス
ストレスまみれの生活。
さらに僕より先に会社にいたいう年功序列だけで
僕の上司と言う位置にいる尊敬できない(バカ)上司。
「川野くん、いつまでその仕事やってるの?効率悪いなー」
「取引先に謝ってばっかりじゃ、ダメやで。もっとこっちの言い分も伝えて相手を納得させないと」
とか、ほざいてくるのです!
アホか!?
コイツは!?
マジで蹴り飛ばしてやろうかと思いました。
ただ!
これで給料がいっぱい貰えているなら
多少は納得できるのですが・・・
これだけフルに働いて僕の手取り額は18万円。
(妻も子供2人もいるのに)
家賃と光熱費と携帯代だけで12万円が軽く吹っ飛び・・・
毎月6万円での生活。
給料が少ないから必然的に
節約!節約!
子供の服も親戚のお下がりばっかりで買えない。
もちろん、プレステ3も買えない・・・
焼肉も食べにいけない。
気づけば、趣味も何もない。
毎日が職場と家の往復。
あれ?
俺の人生って一体、なんだ?
こんな、やりたくもない仕事をするために生まれてきたのか?俺は?
僕の中にある尾崎豊イズムが再熱します。
でも、仕事を辞めると生活ができないし、
子供のことを思うと、ちょっとそれは、違う・・・
う〜〜〜〜〜ん!
なんじゃ!
この不自由な人生は!?
「お金がない」
「時間がない」
家族とほっこりする幸せ・・・
そんなもん、どこにあるんですかー!!!
どうやったら、手に入るんですかー!?
矛盾した悩みが
永遠に続くストレス。
ストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレスストレス
増えるたばことお酒の量…
さらにこの頃、車に乗ってハンドルを持つと
「おらー!前の車、はよいかんかい!」
と
キレまくる…。
人格が豹変する…。
知らぬ間に「ビンボーゆすり」が酷くなる。
抜け毛が多くなる・・・
嫁に「親父臭い」って言われ出す…。
荒れていた。
会社に行って
家に帰って飯食って風呂入って寝る
ただただ
それだけの毎日…。
贅沢もできない…
節約節約の生活…
家族を守るために働かないとやっていけない。
これがフツーなのだ…
考えない…
考えない…
「これでいいのだ…」
「これでいいのだ…」
当時の僕は
そう、自分に言い聞かせつつ
でも、夜な夜な
お酒を飲みながら
もぉ゛~~~
俺、こんなに頑張っているのに
なんで、お金ないの?
俺、こんな人生でええんかい!?
あと、何年、こんな状態が続くの!?
なんなんだチクショー!
確実に削り取られていく「大切な何か」に焦りなが
葛藤していました。
そんなサラリーマン生活を6年…
そして悪夢が訪れたのです。
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